みかんとつめきり

気の向くまま雑記

コンビニバイトの話

おはようございます。

久しぶりに夕方に退勤できて気が向いたのと、

近況報告とちょっとしたニュースに触発されたので文字列を組み上げます。

 

 

そんなこんなで、コンビニバイトを始めて2か月ほどが経ちました。

最初の頃は胃が痛くてしかたなかったのが嘘のように順応しております。

心って割とチョロい。

 

 

そもそもの話、僕のように大学を退学する人間がすぐにバイトに採用されるとは思ってもいなかったので、今の職場は比較的寛容で優しい人たちの良い所なのだと思います。

今も廃棄されるはずの弁当やファストフードをもしゃりながらタイプしてます。

 

オーナーにバレたらクビです。オーナーは鬼です。

 

 

 

さて、冒頭の「触発されたちょっとしたニュース」とは芥川賞のことです。

今回の受賞作は、村田沙耶香さんの『コンビニ人間』

なんとまあ僕にとってタイムリーな題ではありませんか!

 

あらすじを引用すると、

受賞作の「コンビニ人間」は、幼少期から大人になるまで学校や社会になじめず、18年も同じコンビニでアルバイトを続けている36歳の独身女性が主人公の物語です。マニュアル化されたコンビニの店員であることに自分らしさを見いだした主人公と、結婚や正社員になることを主人公に期待する周囲とのギャップを通して、「普通」を強要する社会の風潮を独特のユーモアを交えて描いています。

 

www3.nhk.or.jp

 

 

うーん、俄然読みたくなります。あらすじだけでシンパシー&エンパシーが溢れます。

 

 

というのも、

“マニュアル化されたコンビニの店員であることに自分らしさを見いだした主人公

 

結婚や正社員になることを主人公に期待する周囲とのギャップを通して、「普通」を強要する社会の風潮”

 

この2点がまるで自分のことのようにどストライクだからです。

 

 

 

「自分らしさ」を見出すまでに、僕はコンビニバイトにどっぷりな訳ではありませんが、

やりがいや自己承認の充足を感じたというのは全くの嘘ではありません。

 

実際にやってみて解ったことですが、マニュアル化された仕事ほど難しいことはないと思います。

というのも、やはり当人の経験でその質や時間効率が桁違いに変わるからです。

 

つまり、誰でも出来る仕事だけれど頑張れば誰よりも上手く・代えの効かないほどに自分の物にできる、ということです。

 

手軽な専門性の獲得という一点では、自分らしさの獲得が容易な方法としてコンビニバイトがあげられるのではないでしょうか。

 

 

僕自身、今の今まで他人の役に立つという実感がまるで無く、社会からの疎外感は日に日に増していくものでした。

まぁ現在進行形の疎外感ですが、コンビニバイトの経験でそういったものは中和されつつあります。

 

 

近年のコンビニ業務の多様化で、作業分担がきっちりしているというのが働いてみて判ったことの一つです。

 

「この時間帯、この作業に取り組むのは自分だけだ」

とか、

「あのお客さんがいらっしゃったぞ。タバコはいつもの銘柄の何mgのソフトパッケージだな手元に用意しておこう」

とか、

こういった割と些細なことに“自分らしさ”を感じるのは私的に無理もないです。

 

働き始めて数か月の自分がこれなので、受賞作の主人公や著者のように何年も働いていると自分らしさはひとしおだろうと推測できます。

 

 

働き方自体の多様性も増した現代で依然として強要されがちな結婚や就職などへの辟易とした感情も、こういった“普通でない自分らしさ”を実感したことのある人なら誰しも共感を覚えるでしょう。

 

 

例え虚構でもちっぽけでも“自分らしさ”を感じるのなら大事にしたいものです。

 

 

そんなこんなで単行本の発売日を心待ちにしたいと思います。

 

 

 

今日もお酒がうまい。