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みかんとつめきり

気の向くまま雑記

『シン・ゴジラ』と‟いま”の話

 

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おはようございます。バイトのおちんぎんが入っていたのでひとり自転車をこぎ

街へ繰り出しました。

 

ハンバーガーにがぶりついたりコーヒー飲んだりポケモン探したり、まぁこれらはついでで、主目的は『シン・ゴジラ』を観ることでした。

んで実際に観てきました。

 

いつの間にか仙台駅前に新しくTOHOシネマズが出来ていて、IMAX上映もしているとのことだったのでいい機会だと思ったわけです。

 

僕自身のゴジラシリーズの思い出としては『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ』を幼稚園のころにビデオでやたら観てた程度のもので、特に思い入れも無くありきたりな経験です。

 

なのでまぁ、屈指の特撮オタクと名高いエヴァ庵野監督が作った新しいゴジラと言われても

「新エヴァあくしろよ」

ぐらいにしか思わずスルーする算段だったのですが。

 

公開されて後ツイッターのトレンドに上がっていたのでちらっと呟きを概観すると既視感を覚えたのです。

 

そう、これは「ガルパンはいいぞ。」の流れだと。

 

多くは語れないが多くの感情を内包した「いいぞ」の魔力に後押しされるのは決して恥ではないと思い込みつつ席を取った私です。

 

 

あ、ネタバレ含むので駄目な方は読まないでね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、ゴジラを代表するあらゆる‟怪獣モノ”に関して、重要な要素の一つは「人間たちの奮闘ぶり」です。

今作ではゴジラに対抗するいくつものリアリティが非常に納得のいくものだと、少なくとも僕は感じました。

 

まず、ゴジラという「災害に対するリアリティ」。

これは東日本大震災を初めとする昨今の大災害を経験した今の日本人が実際に当事者として、またテレビなどの情報を通しての大前提があって成り立つものでしょう。

 

ゴジラ出現からの一連の問題に対する政府の対応の仕方。例えばどういう流れで対策本部が設置されて、どう措置が決定されて、どう国民に情報を与えるのか。

現実はより煩雑としていて簡単に説明できるようなものではないのでしょうが、その辺りの‟リアリティ”は有無を言わさないものと終始感じられました。

 

フィクション作品のリアリティ≠現実の法則、ということは小説やアニメ、漫画などを楽しむ人には当然周知と思います。

 

「もし巨大怪獣が突然現れて建物や人々を潰していったら」という妄想の‟現実”にどう立ち向かうか。

震災や原子力関係の困難に直面した‟いま”の日本人はどうするのか。

そのリアリティが庵野監督のもと、答えとして腑に落ちる形で描かれていたのではないでしょうか。

 

 

 

少し脱線しますが、そのリアリティを限られた尺の中で描写するその手法に庵野監督らしさ、いわばエヴァの呪縛に未だ囚われている私のような糞ファンの口角が思わず上がるものがあります。

 

どんどん出てくる白い明朝体の紹介文、小難しい単語まみれの会話シーン、セリフなし音なしでパパッと流れていく街や一般人のカット、などなど……

 

えーっと、最強の拒絶タイプ(この言い回しすき)ゼルエルを食い止めようと零号機がN2爆雷抱えて特攻するヤツありますよね。

あのATフィールドを突破してコアに届く一歩手前に防壁閉じられて「あ……」ってなる一連のアレが好きな人は絶対楽しめます。

 

 

要するに今回のゴジラは第14使徒です。

 

デデドン!

 

 

 

巨神兵東京襲来のアレは一発でどうしようもなくて絶望でしたけど

今回のゴジラは徐々に「え、これ不味くない…?」となって「冗談はよしてくれ(涙目)」となる絶望具合で、個人的に巨神兵より怖かったです……

 

今作で初めてゴジラが熱線を吐く場面は怖すぎて目ん玉ひんむいて観てました。

 

熱線を出す怪獣のリアリティってこれだな、と納得できる描写でもあり。

 

おそらく、震災と放射能問題を経験している今の我々だからこそ許容できるリアリティだと思います。

庵野監督なりの‟いま”を生きる日本人へのメッセージが込められた、熱を感じる映画です。

 

 

 

そんなこんなで次に僕が圧倒されたのは「ゴジラそのもの」です。

 

今回ゴジラは海から現れて川を遡上、上陸の流れの中で段階的に進化成長していくのですが、上陸して初めて首から上を見せたインパクトと言ったらなかったです。

 

深海魚のようなギョロッとした濁った目にエラのような器官。エラから自身の血液をドバッと排出しながら車や建物を巻き込み歩く様は生理的恐怖を覚えました。

要するに原子炉の冷却水の代替として血を排出してるんですけど生物としてこういうことされるとやばい。とにかくキモイ。

 

そんで段々分析が進んで明らかになる「無生殖からの分裂、個体成長で全世界に飛散」という予測。なにそれ怖い。

完全生物として多数の遺伝子を保有していて、特徴的で目を引くデザインの「尻尾」の先をよく見てみると……

 

最終的にゴジラへの対抗作戦を成功させて一先ずの安心で終わるわけですけど、エンドロール後にパンされる尻尾を見て全身の鳥肌が立ちました。

ジョジョ2部の究極生命体カーズみたいな解釈でいいのだろうかあれは。

 

要するにシン・ゴジラは絶望感がすごい。

 

 

 

 

ここまで読むと笑いどころがないように思われるかもしれませんが、安心してください。

ちゃんと笑いそうになるシーンはありました(笑ったとは言っていない)。

 

BGMとか、トンデモ即興兵器(名前テロップ付き)とかマフィア梶田とか。

 

 

 

 

 

 

 

 

書いてるうちにどんどん雑になってきてるのでいい加減まとめると、

 

シン・ゴジラはいいぞ。

 

パシリムで「ゴジラはデル・トロに任せればいいじゃん」とか思ってたけど

ありがとう庵野。そしてありがとう。

エヴァ待ってるよ。

 

 

 

 

ニチアサとバイトに備えて〆。